エジプトのファルーカ(フルーカ)
ファルーカは、ナイル川で利用されている帆船で、古くから人々の足として、また農作物などの運搬にも使われてきた。アスワンはその昔、象牙や金などの交易の拠点として栄えた経緯があり、船は重要な運搬手段であった。
現在のファルーカは、アスワンやルクソールなどで観光目的の利用が主であり、生活の足として利用されることは滅多にない。また、手漕ぎ用のボートではないため、無風の場合は川の流れに従うのみである。そのため、風がやんでファルーカが動かなくなってしまった時はモーターボートが岸まで引っ張るといった具合だ。