海外旅行先で電話を掛けることはあまり無いというのが一般的だと思います。とは言え、日本にいる家族、仕事関係でちょっとだけ電話したいことがあったという経験がある方は少なくないでしょう。また、パスポートやクレジットカードを紛失した際など緊急用として海外で通話が出来る携帯電話を持っていた方が確実に安心で本当に役立ちます。
そこで、このページではおすすめの海外携帯電話や海外通話用のSIMについてご紹介したいと思います。
目次
海外で携帯電話を使う方法(滞在先国内通話・国際電話)とその特徴
- 日本で使っている携帯電話を使う
- 別途端末を購入する必要がなく電話番号も同じです。設定するだけで通話できるようになりますが、国際ローミングのため通話代金が高額。着信でも高額な料金がかかります。
例えば、海外旅行中のAさんの携帯にAさんが海外旅行中であることを知らないBさんが電話した場合、電話番号が同じなのでいつも通り海外でも着信します。そこでAさんが電話に出れば、Aさんには高額な着信料の請求がきます。もし長電話になってしまったら大変! その他、仕事関係で電話がかかってきたら高額な着信料を理由に短時間で電話を切れますか? その着信料を会社に請求できますか? かなりハードルは高いです。また、海外でスマホを紛失した場合、個人情報の漏えいなどで事後処理はかなり大変です。 - 海外携帯電話を海外に行く度にレンタルする
- 一般的には日本を出発する前に海外専用の携帯電話をレンタルします。申し込みも簡単で手っ取り早いですが、料金的に安くないため日数が長くなると費用がかかるのが最大のデメリット。その他、レンタルの電話機はSMS(ショートメッセージ)が使えないことが多いです。
- 海外専用の携帯電話を購入する
- 自分専用の海外携帯電話なので、電話番号はずっと同じでアドレス帳も登録しておけます。電話番号が変わらないので仕事でも使いやすく、名刺に記載することも可能。通話料金は国際ローミングほど高くなく、電話回線なので通話品質も良く安定。簡単に購入できて2度目の渡航からは手続きなしでその海外携帯電話を持っていくだけなので凄く楽です。何より、自分専用でずっと持ち歩けるので安心感があります。詳細は後述にて。
- 海外で通話できるSIMを購入して日本のスマホを使う
- 日本で使っているスマートフォンがSIMロックがかかっていないSIMフリースマホでバンドが渡航先で対応しているなら、海外専用の通話SIMに入れ替えて電話するという方法もあります。これなら海外専用の電話番号が持てるので、この番号を知ってる人以外から電話がかかってくることはありません。ただ、やはり海外でスマホを盗難・紛失した場合の損害が非常に大きいので十分に注意が必要。詳細は後述にて。
海外携帯電話の購入が最もおすすめ! その理由は?
上記で海外での通話方法を4つご案内しましたが、2回以上海外携帯電話を利用するのであれば、海外携帯電話の購入が最もおすすめです。
しかし、「月々の維持費がかかるのでは?」と思われている方、安心して下さい。
維持費が無料で電話した分だけ支払う(後払い) という大変便利な海外携帯電話があるのでご紹介したいと思います。
このモベルという会社が扱う「ワールド携帯電話」というのが月額無料で通話した分だけ支払えばOKという大変便利な海外携帯電話です。つまり、使わなければお金が一切かからないということです。端末代金も格安で、海外専用ガラケーなら3996円という安さ! 海外対応スマートフォンでも8964円から購入できます。端末代も格安で維持費も無料なので気軽に買うことが出来ると思います。
モベルは本社がイギリスにあり、世界に470以上のネットワークを持っているので海外旅行や出張に便利で、日経などでも紹介された知る人ぞ知る会社です。
この海外携帯電話があれば、何度か海外旅行に行き、その都度レンタルするよりも随分安く済むのが支持されています。
また、この海外携帯電話に付属するワールドSIMカードは音声通話+SMS専用であるため、データ通信(Wi-Fi)は使えませんが、データ通信機能が無いので気付かないうちにデータ通信に繋がってしまいパケ死するという心配が一切ありません。この安心感はかなりのメリットです。もしWi-Fiを使いたいのであれば、モベルが扱うスマートフォンはデュアルSIM対応なので、データ専用SIMを別途購入すればOKです。
その他、サポート体制も万全で通話料金はとてもシンプルでわかりやすいのも安心できます。尚、モベルは海外携帯電話のレンタルもやっていますが、やはり一番のおすすめは携帯端末の購入で、実は筆者もモベルを使っています。
筆者が以前使っていたモベルの海外携帯電話です。緊急用として購入したため、通話とSMSが使えればOKと割り切って最安価格のガラケー端末を購入。Suicaと比較してわかるように、超小型でわずか68gという軽さで荷物にならず。SIMカードを入れ替えすることによって、通常の海外用ワールドSIMとアメリカでのコスパ最高のアメリカSIMで使い分けることが出来るのも凄く便利です。
モベルとドコモの海外での通話料金を比較
- イギリスで電話する場合の通話・着信料金
キャリア | 日本への通話 | 滞在先国内通話 | 着信 |
モベル ワールド携帯 |
90円/分 | 90円/分 | 無料 |
docomo | 180円/分 | 80円/分 | 110円/分 |
- ドイツで電話する場合の通話・着信料金
キャリア | 日本への通話 | 滞在先国内通話 | 着信 |
モベル ワールド携帯 |
90円/分 | 180円/分 | 90円/分 |
docomo | 180円/分 | 80円/分 | 110円/分 |
- アメリカで電話する場合の通話・着信料金
キャリア | 日本への通話 | 滞在先国内通話 | 着信 |
モベル アメリカSIM |
60円/分 | 60円/分 | 60円/分 |
モベル ワールド携帯 |
290円/分 | 380円/分 | 180円/分 |
docomo | 140円/分 | 125円/分 | 175円/分 |
- 中国で電話する場合の通話・着信料金
キャリア | 日本への通話 | 滞在先国内通話 | 着信 |
モベル アジア携帯 |
100円/分 | 50円/分 | 50円/分 |
モベル ワールド携帯 |
290円/分 | 380円/分 | 180円/分 |
docomo | 175円/分 | 75円/分 | 155円/分 |
2018年3月 当サイト比較調査の結果
上記価格表を見ての通り、ヨーロッパから日本への通話料金が非常に安いです。これはこの海外携帯電話にイギリスの電話番号が割り振られているためです。
ただ、ワールド携帯の滞在先国内通話料金が割高ですので、滞在先国内通話を頻繁にされる方にはおすすめできません。
しかしながら、「緊急用海外携帯電話」としての利用を考えると、日本の旅行会社や日本のクレジットカード会社、日本にいる家族などに電話をするのが一般的なので、日本への通話料金が安いモベルは「緊急用」として強くおすすめできます。
モベルの海外携帯電話はこういう人におすすめ
- 緊急用、又は本当にちょこっと利用で海外で使える携帯電話が欲しい
- 維持費をかけずに手間無く海外で持ち歩ける携帯電話が欲しい
- 有効期限が無く、自分専用の電話番号を費用を掛けずに維持、保有したい
- 電話がかかってくる頻度は多くない
- SMSの利用頻度は少ないが、SMSが使えた方が良い
- 紛失や盗難などリスク回避、プライバシー保護の目的で、日本で使っている携帯電話は海外で使いたくない
- 日本からの電話を避けたい、又は日本で使っている携帯電話と同じ携帯番号を海外で使いたくない
モべル海外携帯電話のSIMカードの種類
一般的にショップやネット通販で販売されているSIMはデータ通信用(Wi-Fi用)のSIMですが、モベルの海外携帯電話やモベルのSIMカードは全て海外で通話可能なSIMになります。いくつか種類があるので簡単にSIMカードのご紹介しておきます。
- ワールド携帯 端末込み3996円~
- 世界190カ国以上で使える通話・SMS専用SIMカードが入っている携帯端末です。料金は日本の携帯キャリア各社の国際ローミングとあまり差が無いので安いとは言えませんが、有効期限が無く維持費も永年無料、面倒な設定なしで気軽に使える緊急用と割り切れば高くはありませんし、ヨーロッパから日本への国際通話は90円/分という大変お得な料金です。また、自分専用の海外専用携帯電話として使い分けできるので利便性が非常に高く、筆者もこのSIMを使っています。尚、この携帯に入っているSIMを取り出して他のSIMフリー端末で使うことも可能です(筆者もやってます)。
- アメリカSIMカード 端末込み19980円、SIM単体5994円
- アメリカ(ハワイ含む)で30日間データ通信(テザリング可能)とSMSが使い放題で5994円という大変お得なSIMカード。追加代金で利用期限の延長も可能です。更に、日本への国際通話、アメリカ国内通話、着信が60円/分という安さで利用できます。レンタルWi-Fiを6日間レンタルすると一般的には6000円以上かかりますが1か月間使い放題でこの値段は大変お得です。ただ、2GBまで高速通信で2GBを越えると低速となり、1日のデータ通信量目安は30MBのため、動画や多量の画像読み込みなどには適しません。
- アジアSIMカード 端末込み13986円~、SIM単体9990円
- 中国、韓国、シンガポール、台湾、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピンで使える通話・SMS専用SIMカード。中国の携帯電話番号が使えるためアジアでの通話料金が安いのが特徴で、データ通信が出来ないためいつの間にかネットに繋がってて高額請求されるということが無い安心感があります。ちなみに、日本で中国の後払い式携帯電話が契約できるのはモベルだけです。利用期間は1年ごとの更新制で、1年目は維持費無料で通話した分だけのお支払。2年目からは年間8100円の更新料がかかります。
尚、どのSIMカードも標準SIM、micro SIM、nano SIMの3種類のサイズに対応しているのでどの端末でも大丈夫です。
海外携帯電話はレンタル?購入? どちらがおすすめ?
結論から言えば、生涯で2回以上レンタルを利用するのであれば確実に海外携帯電話の購入がおすすめです。以下にその理由をまとめてみます。
仮に海外携帯電話を8日間レンタルすると一般的に2000円~3000円ほどかかります。つまり8日間を2回レンタルすると4000円~6000円。そしてモベルのワールド携帯電話は携帯端末+SIMカードで3996円から購入できます。
つまり、累計で16日間レンタルする金額で携帯端末+SIMカードを購入できるのでレンタルを選ぶ理由はありません。
モベルの海外携帯電話なら一旦購入すれば有効期限が無く、月額などの維持費がかからないので使わない限りいつまでも無料。海外旅行から帰国してその1年後や2年後に海外旅行に行く時は、購入した海外携帯電話を持っていくだけで使え、面倒な手続きや設定は一切必要がありません。やはり海外携帯電話の購入が一番おすすめです。