個人旅行の計画の仕方については 海外個人旅行の計画と手配の仕方 で詳しくご案内しましたが、このページでは 「こんな事を考慮して、個人旅行の計画を立てた方がいいよ!」 という、主に中期〜長期間のバックパッカー向けの実践的なアドバイスをしていきます。
尚、1〜2週間のヨーロッパ個人旅行については 初めてのヨーロッパ個人旅行 という特設ページを用意しているので、そちらも是非ご参照下さい。
目次
特別企画: 海外個人旅行 完全マニュアル
実際の個人旅行の様子を写真付きで解説します!
海外個人旅行・一人旅の計画を立てる際のアドバイスと裏技
- 現地でホテル探しをする場合は、明るい時間帯に探すことが基本
- 暗くなると道が大変分かりづらくなり、探すのが大変。 また、部屋が満室になっていることもあるし、大きな荷物を持って暗い道を歩くのは治安の面でも好ましくない。
どうしてもスケジュールの都合で夜に到着になるのであれば、ホテルは事前に手配するのがおすすめ。 - 個人旅行(中期〜長期)の全行程の予定日数に、予備日を計算しておく
- 1ヶ月以上の期間をかけて個人旅行する場合や、公共交通機関が発達していない地域などを旅する場合は、不測の事態に備えて2〜3日の予備日を設けておきましょう。また、長期間のバックパッカーの旅では、途中で体調を崩したり、旅人との会話で予定外の行きたい場所が増えることも多々あります。そのため、1週間程度の予備日を設けておくと安心です。
とにかく、あまりキツキツの日程を組まないことがポイント。 - 旅行期間が長ければ長いほど、ユースホステルやパッカー宿に宿泊しよう!
- 一度もユースホステルといった共同部屋に宿泊したことがない方には、抵抗がある方もいらっしゃると思います。しかし、長期間ずっとシングルの個室に泊まり歩いていると、精神的に孤独感を感じるようになり、心から「旅が楽しい!」と感じられなくなることがあります。最初の1カ月程度は一人でも十分楽しめますが、それ以上長い期間の孤独は想像以上に厳しいです。
ユースホステルといった共同部屋の宿泊所では、同じような旅を続ける仲間がおり、自然に会話が生まれます。宿泊者は多国籍ですから英語が基本ですが、英語を母国語としない人が多いので片言の英語でも大丈夫。同じような旅をする旅人との会話はいろいろと良い刺激になり、旅が一層楽しくなります。こういった人との触れ合いこそ、個人旅行ならではの魅力です。 - ユースホステルに泊まりたければ、午前中のチェックインがおすすめのベストタイム!
- 人気観光都市のユースホステルは大変込み合っており、シーズン中はなおさらで、午後に行っても満室であることも多い。そんな場合におすすめなのが、朝9〜10時ぐらいにチェックインをする方法。この時間帯はチェックアウトの時間帯であるため、チェックアウトをした人と入れ替わることが出来るベストタイム。高確率で泊まることが出来る。なお、ユースホステルを中心に泊まり歩く方は、シーツを持参することをおすすめします。シーツ代が別のユースホステルも多々あり、無料であっても綺麗ではないことがあるからです。
- 数週間以上ある程度長い期間を旅する場合は、ところどころで連泊するのがおすすめ
- 1泊して移動し、また1泊して移動の繰り返しは想像以上に体力を消耗するので、その旅の仕方が通用するのはせいぜい10日間が限度。疲れてくると、観光の意欲が低下するだけではなく、体の抵抗力が落ちるため簡単に体調を崩しやすくなる。
色々な場所に行きたい気持ちは理解できるが、無理は禁物。体調を崩してホテルで寝ていては話にならない。
2ヶ月以上のバックパッカーの旅の場合は、途中体を休ませるための休息日を数日設けること。出来れば川や湖、海、自然があるのんびりした居心地の良い町がベスト。 - 宿代と移動時間を節約したければ、夜行列車や夜行バスがおすすめ
- ただし、これらの移動手段の利用はほどほどにした方が良い。体力的な負担になるのも理由にありますが、ヨーロッパのように見所が密集している地域では通過する町に有名な見所がある路線も多く、通り過ごしてしまうのは非常にもったいないので夜行はあまりおすすめできない。ちなみに、東欧の夜行列車は盗難が多発しているので注意。
時間とお金の都合上、どうしても夜行を使う必要がある場合に留めよう。 - 移動手段の代替案を考えておく
- もちろん、全ての移動の代替案を考える必要は無く、予定しているコースの移動手段について情報が少ない、又は不確実な情報という場合に限って、「どうやって次の町へ行こうか」と考えておくと、万一予定していたコースが不可だった場合に無駄な時間を過ごすことがなくなり、スムーズに旅が進みます。
- 個人旅行が初めての方は、十分に時間をかけて計画を考えること
- 個人旅行をしたことがない方が、「旅をしよう!と思い立って1ヵ月後に出発」は、無謀。トラブルに巻き込まれに行くようなものです。
旅行期間や行動範囲が広いほど、小さなトラブルは付き物。まったくのトラブル無しというのは期待しないことです。ちょっとした問題があっても旅を立て直すことができるぐらいの『旅情報』をしっかりと準備し、手配も万全に。万一トラブルに合った時、その準備の仕方で明暗が分かれます。特に、治安情報は念入りに確認しましょう。自分の身を守るのは自分です。
現地発着ツアーを活用しよう!
観光地によっては、個人で行くには面倒だったり大変な場所も多々あります。そういった場所へは現地ツアーがおすすめ。個人で行くよりも安く上がることも多々あります。何よりも確実で無駄が無いので効率的に観光が出来ますが、現地発着のオプショナルツアーの申し込み方法は2つ。
- 現地で申し込むオプショナルツアー
- 価格面では最も安いですが、英語ガイドであったり、ツアーの質が低かったり、直前予約のため希望の日や時間では満席であったりすることがあり、確実性はかなり劣ります。また、支払いは現地にて現金払いが一般的です。
- 日本から手配・申し込めるオプショナルツアー
- 最も安心で確実なのが、この日本で手配しておくタイプです。現地で申し込める英語ツアーに比べて若干割高なのは事実ですが、何より日本語ガイドやサポートが付き、現地に着いてからの予約では満員で予約出来なかったというリスクを回避できるので安心。クレジットカード決済で現地で現金を用意する必要が無いのも便利です。特に、短期間の個人旅行者には強くおすすめです。参考までに、日本語の現地発着ツアーがインターネットで申し込みできるサイトをまとめてみたので、参考にしてみて下さい。
現地発着オプショナルツアー おすすめの予約サイト
現地で申し込むツアーをどうやって探すか?
英語などの現地発着ツアーは現地の小さな旅行代理店が主催していることが多いため、日本でそれらの情報を得ることは難しく、現地に着いてからその存在を知ることになるのが一般的です。そのため日本で手配するのが難しいです。
例えば、宿泊ホテル(個人旅行者向けの小規模ホテルに多い)、現地の旅行会社、ツーリストインフォメーションなどで情報は集まります。
また、空港の到着ロビーやツーリストインフォメーション、ホテルのロビーなどで無料配布しているツーリスト向け小冊子にもオプショナルツアーの案内や割引クーポンが付いていることが多いです。
申込み方法は直接そのお店に電話で予約するのが一般的ですが、ホテルに置いてあるチラシやホテルが紹介してくれるツアーの場合は、そのホテルで手配できることが多いです。
寒さ対策。長期個人旅行やバックパッカーの洋服について
数か月にわたる個人旅行の服は、現地で洗濯しながら着るのが基本。 3ヶ月であろうが半年の海外旅行だろうが、下着は3着準備しておけば十分です。
服装については、日中がそこそこ暖かくて夜はぐっと冷え込む場所(標高が高い町、秋冬のエジプト、春・秋のヨーロッパなど)に行く場合や、数ヶ月間に渡る長旅に出る場合は、下記の服がおすすめです。忘れずに準備しておきましょう。
- マウンテンパーカー
- 風を通さず、保温性が良く、軽いのが利点。ジャンパーやコートと違ってごわつかないので、たためばある程度小さくなる優れもの。
- フリース
- 軽くて暖かく、丸めれば枕にもなる。必ず日本から準備していこう。
- ヒートテック
薄くてかさ張らず、それでいて暖かいということで、旅行に最適。
- ウルトラライトダウンジャケット
有名なのはユニクロの製品。とても軽くて暖かいし、折り畳むと意外と小さくまとまりかさ張らないので荷物を減らしたい旅行ではとても重宝する。ちなみに、このジャケットは保温性がよく薄いため、冬のヨーロッパなど寒冷地ではアウターではなくインナーとして着るのがおすすめ。より効果的です。
とても寒い時でも持っている服を重ね着すれば、最低限の服でも寒さ対策が可能です。
例えば、ヒートテックにトレーナー、その上にフリースを着てさらにその上にウルトラライトダウンジャケット、その上に厚手のアウターを着て最後にマウンテンパーカーを着て風を遮れば、外気10℃程度ならコートは必要ないでしょう(ただし、上記で案内する重ね着をした場合、激しく動くと体内に熱がこもってしまうため、気分が悪くなる可能性があるので注意。)
ごわついたコートは邪魔ですが、必要になるくらい寒い場所に行く時は、現地調達でも構わないし、物価が安い国へ行く場合なら、最初から現地で買うことを考えて、日本から準備していかないという手もあります。また、長旅の場合は大事な洋服は持っていか無い方がいいでしょう。
また、バックパックの旅であっても、時には小洒落たレストランで食事をしたりすることがあるかもしれません。そんな時のために、男性ならボタンダウンのシャツ、女性ならワンピースを1着持参することをおすすめします。海やプール、温泉に入りたいという人は水着も準備しましょう。アジアのビーチリゾートであれば現地購入も楽しみの一つです。
バックパッカーの中には 『バックパッカー=小汚い服装=バックパッカーらしい』と思っている人がいますが、大きな間違いです。
『小汚い格好をしていた方がお金を持っていないように見られて狙われにくい』と思っている人もいるでしょうが、これも大きな間違いです。
発展途上国では「外国人観光客は絶対にお金を持っている」と見られていることを自覚しましょう。たとえ小汚い格好をしていても「カメラを持って海外旅行をしている時点で、自分たちより確実にお金を持っている」と思われているということです。発展途上国の人たちからすれば日々の生活だけで大変で、海外旅行など夢のまた夢なんです。
また、欧米では日本以上に格好から判断される傾向があり、小汚い格好をしていることで、ホテルやレストラン、空港などで適当にあしらわれることもあり、良いことはありません。バックパッカーであっても最低限、日本人から見て「小汚い」と思われない服装が望ましいです。
ちなみに、最悪なのは小汚い格好でアジア横断をし、そのままの格好でヨーロッパまでやって来るパターン。格式や身なりで判断されるヨーロッパでこのような格好をすれば、間違いなく相手にされません。