ツタンカーメンの黄金のマスク(カイロ考古学博物館)

紀元前1300年頃に作られた、古代エジプト第18王朝 第12代目のファラオ(在位:紀元前1333年頃 - 紀元前1324年頃) ツタンカーメンのマスク。

ツタンカーメンの黄金のマスクは重さが11kg、23金の純度の高い金で作られ、表面には銀を混ぜた18金〜21金をごく薄く塗られている。

神の使者であるハゲワシや守り神であるコブラなどの飾りが付いた頭巾や胸飾りには、カーネリアンと言う赤い水晶の一種やラピスラズリ、長石、石英が使われている。ちなみに、銀とラピスラズリは当時のエジプトでは金よりも高価であった。

あまり知られていないが、ツタンカーメンというのは略された名前で、正式には『ツーツ・アンク・アメン』といい、“アメン神の復活した姿” という意味がある。しかしながら、これだけの副葬品が発見されているにも関わらず、その人生の記録や歴史はほとんど解明されていない。

ツタンカーメンの墓

1922年11月4日、イギリスのエジプト学者ハワード・カーターによって発見され、この中には実に2000点以上もの副葬品が入っていた。その副葬品の一つが、このツタンカーメンの黄金のマスクである。

その他、黄金の玉座や金細工が施された3つの人形棺、豪華な宝飾品などの秘宝も収められていた。


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