旧南ベトナムの首都で、当時の名前はサイゴンである。 町の名前にもなっているホーチミンとは、フランスの植民地時代からベトナム独立と南北ベトナム統一のために活発な活動を行ってきた北ベトナムの最高指導者 ベトナム民主共和国初代大統領のホー・チ・ミン氏から命名。 ベトナム戦争の最中、1969年9月に突然の心臓発作に襲われ、ハノイの病院にて79歳の生涯を閉じた。
ベトナム経済を支える最大の商業都市で、フランス統治時代の優美な建物が残り、アジアらしい熱気と中国の文化が入り混じった街並みはテーマパークのよう。
観光スポットは多く、庶民のB級グルメから宮廷料理、お洒落なカフェまで様々なグルメが楽しめる町でもある。 また、商業都市だけにベトナム雑貨などのショッピングも楽しめる。中でもベンタイン市場はホーチミンで最大規模の1500店を超える多種多様な店が入っており、眺めているだけでも楽しい。
アメリカによるベトナム戦争はパリでの和平協定を締結し、アメリカ軍が全面撤退した後、北ベトナム軍は南ベトナム侵攻のための体勢を急いで立て直す。 1975年3月10日、南北ベトナムを統一すべく、南ベトナム軍に対する全面攻撃を開始。
4月30日 午前11時30分、北ベトナム軍の戦車が大統領官邸に突入し、南ベトナムを完全に制圧。サイゴンは陥落した。
ホー・チ・ミン氏の念願であった南北ベトナム統一を果たしたと同時に、超大国アメリカは小国に敗北したのである。