モンサンミシェル内部に展示されているこのレリーフは、大天使ミカエルと司教オベールの運命的な出会いを示す重要な作品。
時は708年、司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けたが、夢だと思い信じなかった。再び同じ夢を見たが、また信じなかった。ついに3度目には大天使は「何をしている! これは夢ではないぞ!」と、オベールの額に指をあて、雷を落とされる夢を見た。
このレリーフはそのような物語である。司教オベールは、翌朝、自分の頭に手を置くと脳天に穴が開いていることに気づいて愕然とし、大天使ミカエルのお告げが本物であると確信してここに礼拝堂を作ったとされている。
Photo Menu