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カイロは古くから現在に至るまで、アフリカ最大の都市として栄えてきた。 その起源は639年までさかのぼり、東ローマ帝国からアラブによるエジプト支配の拠点として、軍営都市を築いたのが始まり。 ちなみに、カイロとは「カーヘラ」というアラビア語からきており、「勝利の都」という意味になる。
カイロとその近郊には大変見所が多く、ピラミッドや優れたイスラム建築とその街並み、初期キリスト教の修道院と教会、5000年に渡る古代エジプトの歴史的遺産をおよそ30万点を収蔵する、世界一のエジプト博物館であるエジプト考古学博物館など。
特に、7つあるエジプトの世界遺産のうち、2つの世界遺産がカイロとその近郊にあり、どれも必見。
4500年前の歴史を今に伝えるギザの三大ピラミッドやスフィンクス、エジプト古代王国時代の最古の首都であったメンフィス、世界最古の石造建築物であり、最古のピラミッドで知られるサッカラの階段ピラミッド、屈折ピラミッドで有名なダハシュールなど、世界が注目する重要な遺跡が点在。
カイロ歴史地区 [1979年 / 世界文化遺産]カイロはマムルーク朝(1250年-1517年)の首都として、14世紀に絶頂期を迎え、街の至るところにモスクが建てられた。そのため、「1000のミナレット(尖塔)の街」と呼ばれ、7世紀から20世紀に建てられた、それらの優れたイスラム建築が約600件、世界遺産の対象となっている。
カイロ歴史地区の見所は大きく分けて「オールドカイロ」、「イスラム地区」、「死者の町」の3つのエリアに分けられるが、ファラオ王朝、ギリシャ・ローマ時代、キリスト教及びイスラム教の歴史的建造物が共存する、非常に珍しく、興味深い地域である。
イスラム地区は、ハーン・ハリーリの北側に位置するフトゥーフ門からシタデルのまでの一帯で、中世イスラーム建築が数多く残り、特にマムルーク朝時代の建築は、評価が高いものが多く残されている。
時間が限られている人におすすめの散策コースは、フトゥーフ門からムイッズ通りを歩き、ハーン・ハリーリを散策した後に、ズウェーラ門までのムイッズ通りを歩くコース。距離にして1.5kmほど。 この区間を歩くだけでも、華やかであった中世イスラームの街並みを十分に堪能できる。