マルタの巨石神殿群

マルタの巨石神殿群　世界文化遺産/1980年登録

マルタ島とゴゾ島に残されている、世界最古の古代巨石文明の遺跡。石灰岩で作られた多くの巨石神殿は、最も古い物で5600年前に建てられており、エジプトのピラミッドが建てられる1000年前から石造建築物の文明が存在していた。
しかし、文字が無い時代であるために一切の記述も残っておらず、未だ詳細は不明である。

この巨石神殿の文明を残した古代人は、紀元前2000年頃に突然と姿を消してしまう。

争いなどの痕跡もなく、その後の消息も全くの謎である。

マルタの巨石神殿群として世界遺産に登録されている神殿は、ジュガンティーヤ神殿、ハジャーイム神殿、イムナイドラ神殿、スコルバ神殿、タ・ハジュラット神殿、タルシーン神殿の6つ。

先史時代の神殿が今世紀に入って約30発見されているが、巨石の重さは大きいもので50トンを超えており、いずれも誰がどの様にして巨石を運び、積み上げたかについても解明されていない。